WebAPIを利用する際のOptional Bindingやクロージャを駆使したSwiftらしいコードの書き方の解説

はじめに

今週もWantedly社で開催された第2回Swift 勉強会 – LT会に参加し、「WebAPIを利用する際のOptional Bindingやクロージャを駆使したSwiftらしいコードの書き方の解説」というタイトルでLTしてきたのでその内容を公開しておきます。

発表資料は「WebAPIを利用する際のOptional Bindingやクロージャを駆使したSwiftらしいコードの書き方」はSlideShareにアップロードしていて、LTで説明したコードはGitHubに置いてあります。

LTで話したかったこと

前回第1回の勉強会や懇談会では下記の事柄について分からないという声がありました

  • OptionalやOptional Binding
  • クロージャ
  • JSONのパース部分

Swiftを学ぶ上で皆が通る箇所ではないかと思いますが、実際WebAPIを利用したコードを書いてみるとココらへんのことがよく分かり、さらによりSwift風にコードを書くにはどうすればいいのか、という話題があれば結構盛り上がるのかなと思いました。

なのでAPIClientを作るという前提で、実際のコーディングをどのようにすればいいのかを説明しました。

4.jpg

この例は認証のいらないQiitaの特定タグの投稿取得APIを利用し、TableViewControllerがAPIClientを通してそのデータを表示するような仕様にしました。Qiitaの投稿取得APIのレスポンスは辞書の配列になっていて、必須のパラメータと必須でないパラメータがあるのがポイントです。

通信用のインターフェースの設計

Qiitaの特定タグの投稿取得APIを呼び出すAPIClientのメソッドは次のようにしました。

引数1つ目は特定タグのStringで必須、引数2つ目の引数は通信とJSONのパース成功時のクロージャでQiitaItemEntity[]を返し、引数3つ目は失敗時はNSErrorを引数で返します。クロージャは変数のように?でOptionalにでき、nilを渡すことが出来るようにしています。

ちなみに、クロージャにnilを渡された側はnilチェックを行いながらクロージャを実行したい場合、次のような一行に書けるのもSwiftの良い所ですね。

通信用のインターフェースの実装

実装は次のようにしました

一番Swiftっぽい部分はJSONをJSONObjectとして返すメソッドを利用する部分ですね

解説すると、as?によってJSONからパースされたJSONObjectの構造がNSDictionaryの配列であればnilでないものを返し、NSDictionaryの配列でなければ、nilを返すキャストを使っています。

nilでなければ束縛変数anyObjectsに変数を代入しつつ、このブロック(blocksのことではない)に突入できるようになることで、正常系の処理をまずコーディングし、あとから異常系の処理を追加していくスタイルになるため、Swift風にコーディングしていくだけで可読性が高くなるのではないかと感じました。

もともと、NSJSONSerialization.JSONObjectWithData:options:error:メソッドはObjective-Cでは戻り値がidになりますが、Objective-Cで書かれるコードではNSArrayやNSDcitionaryにキャストして利用する事が多いため、SwiftでもついNSArrayにして使ってしまう人が多いでしょうが、NSArrayはNSDictionary[]に自然に(強制せず)キャストすることはできないような気がします。

分かりにくいかもしれないのでもう少し説明をしてみると、NSDictionary[]は実際はArray\のはずで、AnyObject[]はArray\なのでコンパイラの警告無く普通にキャストすることができます。次のように一時的な変数に渡したコードにすると話しが分かりやすいかもしれません。

このコードは分かりやすいですが、let anyObjects[]はもう利用しないため、前のコードのようにキャストしつつ利用する変数をOptional Bindingで制限を加えるととてもSwiftっぽいコードと言えるのではないでしょうか。

まとめ。Swiftっぽいコードを書くために

  • クラス定数はプロパティのgetterで返す
  • 必須じゃないものはクロージャでさえ?を付ける
  • NSArrayはできるだけ使わないようにしてみる
  • 型が想定外になりそうなときはas?でキャストしつつOptional Binding

以上が私の現段階のSwiftへの理解です

その他、勉強会後に話したこと

AppleのFoundation Frameworkにあるメソッドの引数には結構!が付いている件

Appleにより公開されているプレリリースドキュメントを見ると、Foundation FrameworkをSwiftで使えるようにAppleがヘッダーファイルにしていて引数に!をつけているのですが、私の勝手な考察では、これらは何らかのルールでAppleが自動生成しているものであって、仕様上厳密にチェックし安全を確認した上で!をつけているのではない気がしています。

例えば今回の話にでてきたNSJSONSerialization.JSONObjectWithData:options:error:メソッドのdataは宣言に!が付いていて、引数にnilを入れられるのですが、入れるとObjC時代と変わらず例外が起こります。

引数にnilを入れてほしくないのであれば!や?のどちらも付けないで欲しい所ですがそうしていません。全然腑に落ちないですが、これはリリースを優先して機械的に!を付けているためじゃないかと想像できるわけです。

なので、現時点では!の正しい使い方についてFoundation Frameworkにあるメソッドの引数から理解しようとするのは、実はOptional利用のための理解を妨げてしまうのではないかと思います。

最後に

Swift2.0に期待

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