iOSDC Japan 2020にスピーカーとして参加した感想

スピーカーとして参加した感想です!これはこれでめちゃくちゃ疲れた!!!!!!自分の発表中のツイートを見て、ニコ生コメント見て、書いてとかするのも違った疲れがある!しかしそれ以外のなんだかんだを書いてみます!!!誰のためにもならないとは思いますが書いときます。

はじめに

例年は他スピーカー達の発表を見てから自分の発表がある場合が多くて、人の発表を見てから良いところのみ参考にして自分の発表に活かすんですが、今回事前収録のおかげでじっくり発表を見ることができました。

スピーカーのみなさんは様々な表現をしていて、特徴が溢れていて良いですよね。アプリ開発というだけでなく、オンラインで事前収録という枠の中でそれぞれのやり方を見られたのも最高でした。

その中で、スピーカー側が他のスピーカーを見ていて気がついたこと、という恐れ知らずなことを書いてみようというのが今回の趣旨です。

  • 今の状況では普通より声が出ないと思うので、発表前に発声練習しても良いのでは
    • 家にいすぎて声が出なくなってるので発表前に喉を開ける
  • 録画しても良いのでは
    • おすすめできるわけじゃないけど
  • 効果音を工夫してもよいのでは
    • 立ち上がりの音を小さくしてみよう
  • Ask The Speakerは画面共有したらいいのでは

これらは自分が試した上でのことなんですが、それで良かったかどうかというのはデータで定量的にわかるものではありません。ですが、次スピーカーをやる機会があれば参考にしてみてほしい気はします。

発声練習してみるのもいいんじゃないかな

発声練習といっても色々種類があって、自分は発表直前に即効性がある喉開けトレーニングが有効じゃないかとやってみました。

  • 舌を出して「おはようございます」を人に伝わるように5回やってから普通に「おはようございます」をやってみる

喉を開ける効果以外の副作用として、舌を出してちゃんと発音できないことを経験することで、意識的に口をはっきり開けるようになります。この動画の中では継続すると良いと言われていますが、即効性もあって発表の前にやってみると違いを感じるはずです。

発声練習は他にも次の2つの練習もYoutubeで探せばありますが、次の2つは即効性は期待できません。

  • 「あえいうえおあお...」の50音を繰り返すやつ事前に練習
  • 「北原白秋五十音」を練習

長期的に発声を改善したいわけじゃないので、即効性がありそうなやつだけやればいいと割り切って喉開けトレーニングだけ繰り返してました。オンラインの勉強会をする際や打ち合わせの前にもいいかもしれません。

ちなみに発声練習動画を見てると、最初の自己紹介が長いんですよ。こっちは発声練習を知りたいから検索してサクッと見たいのに肝心の発声練習まで長いからシークバーをポチポチやって該当する部分まで進めるのがやや面倒。なので、練習を必要とする繰り返し見る動画については先に本題からはじめ、繰り返しみたい人はシークバーを最初まで戻すというほうが楽でしょうね。自分の発表は自己紹介を後にして見たい人だけ見れるようにしました。

録画するのもいいんじゃないかな

オンラインで事前に収録するっつうことなんですが、Zoomで無人で対話する形なんですね。しかもZoomでは自分に向いているWebカメラさえも録画対象になっている。ここが特徴的でした。Google Meetsとかだと画面共有すると自分のWebカメラは相手に表示されていないはず。まあそれはいいんですが、録画したものを画面共有で再生すればいいわけです。

そうやって録画すると、新しい沼である 動画編集沼 というやつに浸かることができるんです。

この録画編集沼の良さは動画編集ツールを学べるというメリットがあるんですが、他にも次のようなメリットがあります。

  • 音を再収録することができる
  • BGMを付けることができる
  • テロップを付けることができる
  • 効果音を付けることができる

録画してるわけで同時に録音もしてるんですが、スライドごとに音声を取り直すことだってできるわけです。

そして今回の私の場合、テロップ付けるのはしんどすぎたのでやりませんでしたが効果音を付けたりBGMも2種類くらい用意していました。これは聞き手側が飽きないようにすることもできますね。

効果音は工夫する必要がある

まあ効果音つけようとするやつは居ないでしょうが、効果音は工夫する必要があるということを書いておきます。

結論から言うと、次の画像のように音の立ち上がりを抑え、いきなり大きな音が聞こえないようにする必要があると私は考えています。音と同時に画面上にエフェクトを表示するのも良いでしょう(私はエフェクトはやらなかったけど)。

(上の画像、波形を山のような形にしているの分かるかな)

オンライン勉強会やらで効果音を鳴らすと、「びっくりした!」という人がある一定数います。全員ではないんですが、ある一定数いて理由は言わんけど「びっくりした!!!!」と言われるのです。これ、音量の問題かと思って音量を半分に抑えても「びっくりした!!!!!」と言われます。そんなわけで音量を抑えてもびっくりするのはなぜだろうと考えていたんですが、大きく分けると2つの理由があると考えています。

  • 聞く側は音がすると予想していないし、音がなったときにその現象が瞬時に理解できない
  • そもそもWebでDLできる効果音の立ち上がりが早く大きい

聞く側は音がすると予想していないし、音がなったときにその現象が理解できない

まず、「なぜこの程度の音量でびっくりするの?」と質問しても明確な答えをもらったことがないです。そのため技術カンファレンス的な発表において聞く側が集中してるってときに効果音が鳴るという事自体、理解がおいついてないんじゃないかと思います。単純に慣れの問題か認知の問題か両方なのか分からないんですが、音を鳴らしたら画面でエフェクトを表示し、次第に慣らすしかない気がします。

ちなみに最初の拍手のときにこちらが用意した拍手の効果音を鳴らしたんですが、ニコ生コメントで「拍手のコメントから音を再生するような仕組みにしたのかと思った」という反応をもらいました。自然なタイミングの効果音は大きくても勝手に意味をとってくれるってことだと解釈できるんじゃないかなーこれ。

そもそもWebでDLできる効果音の立ち上がりが早く大きい

もう一つの理由は、Web上にある効果音の立ち上がり早さかなと思ってます。基本的には効果音は無加工を調整してなんぼなので、無加工な効果音をオンライン勉強会なんかでそのまま使うとびっくりされますね。

Ask The Speakerは画面共有したら良いのでは

そのままですけど、質問者に言われるまでもなくスピーカー側が最初に画面共有したほうがいいです。質問者もわかんないから聞いてるわけで、結構質問内容がまとまってなかったり一度に2つのことを聞いてこられることは結構あります。

私の場合はスライドも表示しましたが、次のような感じです。

ちゃんと反応を頂いた形跡

ソースコードも適当で雰囲気で示せればいいと思いますし、すでに答えた質問を残しておくこともできます。

その他: オンライン勉強会との違い

オンライン勉強会は発表してる際に反応がないと不安になるんですが、カンファレンスのオンライン収録は不安にはならないんですね。誰も居ないから。

他に発表の仕方として「台本方式」「台本なし方式」と分けられると思うんですが、今回私は台本方式にしました。そうじゃないと再収録時にめんどうだから。でも他の方の発表を見てると間違ってでも良いから「台本なし」でおそらく重要なことはメモってそれは話す、というようなやり方のほうがカンファレンスのリアル感が素晴らしかった。これまでに書いたこと全部どうでもよくなるぐらい台本なしでその場で考えたことを話すというのは圧倒的な印象をうけますね。

あと自分がオンラインで発表してあらためてわかったことなんですが、私にとってカンファレンスの発表は情報共有のきっかけを目的としており、さらには表現であり究極的には自己満足が主体なんですよね。だから皆が枠組みの中で好きにやってこそ特徴があるんですが、自分がずっと考えていて試してみたこととして書いてみた次第です。

Discord使ったのも面白い試みでした。どのトラックを聞いてるかがなんとなく分かったり、画面共有閲覧に上限があって人数が超えてるとその画面共有を見れないというのもリアルな場のようでおかしかったな。

雑談は福岡で某氏が家を買った話で盛り上がりました。いいなあ福岡、コワーキングスペース作ってくれれば経費で行きます。

おわりに

iOSDCはなんだかんだ毎年想像を超えて良くなっていて、来年は今回のオンラインの良さも含まれたオフラインになればずっと良くなるんでしょうね。今年行われなかった懇親会とかそういうのも来年できるといいですね。